フォントについての命令 

LaTexでは様々なフォントを使用して文章を作成することが出来る。ここでは欧文フォントにしぼって話をしてみたい。


使えるフォントの種類

フォントの種類を指定するときは

{\it (ここに本文を書く)}

というようにする。赤字の部分は、指定する字体の種類により変更可能であり、その際の指定は

\rm : ローマン体
\it : イタリック体
\sl : スラント体
\tt : タイプライター調
\sf :サンセリフ体
\sc : 大文字体

という具合になる。実際には以下のような字体に出力される。

注意

  1. 欧文フォントは、何も指定しないときはローマン体で出力される。
  2. なお、数式モードの中で欧文フォントを用いた場合は、イタリックで表示される。しかも、字間をつめて出力される。

カリグラフ体について

{\cal --}に文字を入れてmathモードで出力する。大文字のみ。


オイラーフラクトール文字について

これは、{\mathfrak --}の--に文字を入れてmathモードで出力する。

 


筆記体フォントについて

これは、{\mathscr --}の--に文字を入れてmathモードで出力する。


フォントの大きさ

 フォントの大きさを指定する命令としては、小さいものから順に

\tiny  \scriptsize  \footnotesize  \small  \normalsize  \large  \Large  \LARGE  \huge  \Huge

等がある。実際にタイプセットした文字の大きさは以下のようになる。

なお、無指定のときは\normalsizeと同じである。