RSA暗号についてのまとめ
ちょっと複雑だったので、誰かが中井さん(受信者)に暗号を送るときの手順をもう一度まとめておきましょう。
- 中井さん(受信者)は、あらかじめ素数の組(P,Q)から公開鍵(K1,K2)と秘密鍵K3を作っておく。
- 公開鍵(K1,K2)は、中井さん(受信者)に文章を送りたい人なら誰でも見ることが出来るように公開しておく。
- 中井さん(受信者)に文章を送りたい人は、公開されている鍵(K1,K2)を用いて文章を暗号化する。
- 文章を受け取った中井さん(受信者)は、秘密鍵K3と公開鍵K2の両方を用いて暗号を解読する。
ここで、公開鍵の素晴らしい点は以下の点です。
- 文章を送信する側が受信する側に解読方法(暗号の鍵)を伝える必要が全くない。
- 公開されている鍵(K1,K2)から元の素数の組(P, Q)を求めるのは、素因数分解が難解なので非常に困難である。したがって、受信者以外が解読用の秘密鍵K3を作り出すことはほぼ不可能。
- 公開鍵K2と秘密鍵K3は、素数の組(P,Q)を変更せずに何回でも新しいものを作ることが出来る。